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『心理的安全性』という立脚点

Norihisa Nishimura

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2024/7/4

はじめに

「正直は最良の豊作」(野口秀雄)

西村です。本日は共読会で読んだ、『心理的安全性のつくりかた』/石井 遼介 について書いていきたいと思います。
上記は野口秀雄の言葉です、知っているという方もいらっしゃるかと思います。

同義の言葉として、「正直は最善の策」(ベンジャミン・フランクリン)の方が有名かもしれませんね。
私は、野口秀雄の豊作という表現が気に入っています。実りは業績だけにあらず、豊かな人間関係、豊かな人生、
豊かな社会につながるというイメージを持つことができるからです。

この本は、読書会が始まって2冊目に共読した本です。
正直でいることの大切さに加えて、正直でいられる環境こそが大事であることに大いに気付かされました。
組織におけるコミュニケーションの立脚点として、社内で共有しておきたかったことが紐解かれている本です。

前段で読んだ「イシューからはじめよ」もそうなのですが、会社を主語とした場合に、経営者であれ、スタッフで
あれ、基本的には同じチームの一員です。フラットな組織が理想かどうかはさておき、上司部下の関係に縛られ
て本質的な議論ができない、本音で語りあえないなんてやっぱり少し寂しいじゃないですか。
礼節はあれど、余計な遠慮はなし。活発なコミュニケーションはやはり歓迎される組織でありたい。
問題はそれをどう実現するのか、障害となっているものは何なのか。
本ブログを通じて理解が進み、すこしでもみなさんと認識が共有できれば儲け物。ですね。

それではまずは本の要約から入っていきたいと思います

心理的安全性とは

【心理的安全性】とは、ハーバードビジネススクールのエイミーエドモンドソン教授により提唱され、Googleが実
証実験で「チームの生産性向上の最重要要素」と位置づけた概念です。
定義としては、

チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないと
いう確信をもっている状態であり、チームは対人リスクをとるのに安全な場所であるとの信念がメンバー間で共有
された状態


となっています。
総じて創造性、学ぶ意欲、助け合いの意識が高まり、失敗の報告も早く、軌道修正がスムーズの行われる為、生産性
は必然的に高まる。そういった趣旨の調査結果が出ているそうです。
そのための【最重要要素】とまで言い切られてしまうと、その中身が大いに気になってきますよね。

では、実際にそのような組織はどのような特徴をもっているのでしょう。

生産性の高い組織が持つ4つの因子

4つの因子
1、話しやすさ因子(気軽に、リアルタイムに相談・雑談できる雰囲気)
2、助け合い因子(困っているメンバーに対して率先してサポートしてくれる人に囲まれているか)
3、挑戦因子(新しいアイデアの提案そのものを評価してくれる環境があるか)
4、新奇歓迎因子(意見の違いが人格的な否定につながらず、面白がってくれる受け皿があるか)


上記の4つの因子が特徴となっています。
この4つを身の回りの同僚や上司、部下との関係、強いては社内の風土として見出すことができるか。
考えさせられますね。みなさんの会社はどうですか?

4つ目の、新奇歓迎因子が少し耳慣れない言葉かもしれませんね。カッコ内でも書かれていますが、これは
突拍子もない理解に苦しむ発想や意見を周りが面白がってくれるかどうかという、現状の日本社会では少し
受け入れにくい因子かもしれません。でもよく考えてみればいつだって世の中を変えてきたのは誰もが否定し
たくなるような奇抜なアイデアだったりします。もちろんこういったアイデアは失敗するケースの方が多いので、
否定する方が結果的に正解を引く確率が高くなるのはそうなのですが、安易に否定せず、一回「なんやそれ!
オモロそうやな」と受け入れてみることで新しい商品やサービスが生まれることも事実でしょう。
大阪という地には、そういった土壌があるのではないかと思っているのですが、これは手前ミソですね。笑

次は逆に、そうでない職場環境ではどうなっているのでしょうか。
これば心理的安全状態の障害となっているものと言ってもいいでしょう。
先に少しネタバレしておくと、ポイントは「不安」という感情に対する4つの視点となります。
「不安」という漠然とした心理的状態をよーく観察することでその解像度を高めていきます。

心理的安全性を損なう4つの不安

(1)無知だと思われる不安(Ignorant)
質問や確認をしたくても「こんなことも知らないのかと思われないか」と不安になり、その結果、気になることが
あっても質問しづらくなってしまう。

(2)無能だと思われる不安(Incompetent)
ミスや失敗した時に「仕事ができないと思われるのでは」と不安になり、自分の失敗や弱点を認めなかったり、
ミスを報告しなかったりするようにる。

(3)邪魔をしていると思われる不安(Intrusive)
自分が発言することで「話の邪魔をしていると思われないか」不安になり、提案や発言をしないという選択をする。

(4)ネガティブだと思われる不安(Negative)
改善を提案したくても「他の人の意見を批判していると否定的に捉えられるのでは」と不安になり、現状の批判
をしなくなる。

仕事をしていると少なからず感じたことのある不安。こうして4つに分けてみるとわかりやすいですね。
みなさんはどの不安に自分が敏感か自己分析できますか?そしてそれを仕事仲間にうちあけられますか?

確かにこの不安を感じずに仕事ができる環境は理想的です。おっしゃる通り!
ただ、なかなか現実には難しいと言いたくなる方も多いのではないか。そう言う意見もその通り。です。

ではこういった不安から解放され、心理的安全性を確保するためにはどうしたらいいのでしょう、
本書では、この不安を取り除くためのテクニックも紹介されています。

4つの不安を取り除くための8つのテクニック


1、自分から笑顔で声かけする
2、自分から質問・相談する
3、報連相をしてくれたことに感謝する
4、小さな助け合いも感謝する
5、問題が起きた時に人を責めない
6、チャレンジの成否に関わらず褒める
7、チャレンジに失敗したときはみんなでフォローする
8、意見・アイデアを受け入れる


総じて、声を掛け合うこと、相手に感謝をすること、助け合うことがポイントとして挙げられるのではないでしょうか。
こうして項目を読んでみると一つ一つはそう難しいことではないように思います。小学生のクラス会で発表されてい
てもおかしくないほどです。ここで「なんだこんなことかと」言いたくもなりますが、今の自分に問いかけみるとどうで
しょう。私は普段こういったことを職場で実践できているのか?耳が痛いところがありますね。
なかなかもって「言うは易し行うは難し」なのです。

私はサッカーをしていたのですが、まさにいいチームはよく声を掛け合い、感謝を伝え合い、チャレンジを奨励し、
意見の違いを恐れません。活発なコミュニケーションや率直な意見のぶつけ合いは清々しいものです。

あと、このアクションは個別でおこしていってもなかなか全体に浸透していかないことも想像に難くないですよね。
相当メンタルが強い人や組織に対する使命感がある人がいれば別ですが。
ではどうするか。それはリーダーが自ら発信し、実践し、大事な価値観であるとを社内に宣言する必要があります。
そして皆に実感的に伝わってこそ、はじめて組織の習慣や文化になっていくのではないでしょうか。

なかなか完璧にはいきませんが、何かが問題が起こった時や、ふと不安がよぎった時に、この立脚点に上司も部下
も関係なしに、ここに戻って考え直すことができれば良い。まずはそれくらいの意識が皆に共有できれば良いのでは
ないか。そういう思いをもって共読していたことを思い出します。

では弊社で読み合わせをした時に、どんな意見が出て、何を共通認識として合点していったのかを次に書いていき
たいと思います。

実際に読んでみてプロットハブではどうだったのか?

以下、共読を進めていて出た疑問・なるほどと理解が深まったという発言を紹介していきたいと思います。

・自分の心理状態を観察するという視点にハッとさせられた。
・一人ではなく、社内全体でこの考え方が共有できれは、これまでとは違ったコミュニケーションがとれるかも。
・みんなで読むことに意味があったと思います。
・変えられないことにこだわりすぎていたかもしれない。
・なんかこうして自分の心情を分析するのって怖いですね。
・リーダーが率先してくれることが心強い
・「きっかけ→行動→みかえり」というフレームワークで自分の行動を一度分析みるのもおもしろいかも。
などなど。

さまざまな意見がでてきました。
なかでもやはり興味深い相互理解がおこたのが、意見の違いに対する考え方です、
日本人の特性としてよく挙げられることではありますが、やはり自分の発言や意見に対して、別の意見が出
てきた時に、否定されているという印象を持ってしまうということを正直語ってくれるスタッフがいました。
本書にも書かれていますがそれが否定ではなく、別の見方の提案であり、それを押し通したくて発言してい
るわけではないということ。実はそれがお互い様だと言うこと。意外にみんな気を使いすぎていたかも。
など、本書を介してコミュニケーションをとっていくうちに、言葉でしっかり伝え合うことで、逆にお互いの視界
が広がるという体験の共有ができたことは素敵な経験だったなと思います。

この本を読んだのはもう2年くらい前(2022年くらい)なので、みんな本の内容をしっかい覚えてはいないと
は思いますが(笑)。共読することで職場でのコミュニケーションに余計な不安がなくなり、お互いが協力し合い、
高め合えるような関係性のきっかけになったのではないかと思える時間でした。

今後も共読会で読んだ本を紹介していきますね。
みんさん、良いワークライフを。



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