はじめに
こんにちは、細川です。
今日は『具体⇄抽象トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』という本についてお話しします。この本は、日常やビジネスでの思考力を高める方法を学べる実用書です。
具体的な事例から抽象的な原則を導き出すトレーニングを通じて、問題解決力や創造力を向上させることができます。それでは、詳しく内容を見ていきましょう。
具体と抽象の思考法とは
具体と抽象の思考法は、日常生活やビジネスでの複雑な問題を解決するための強力なツールです。それぞれの概念を理解し、活用することで、思考の幅を広げ、深い洞察を得ることができます。
具体とは
具体とは、現実世界で観察できる実際の事象や事例のことです。具体的な情報は、五感で感じ取れるものや、数値データ、具体的な行動や出来事を指します。
具体的な情報は、目に見え、手に取ることができるので、理解しやすく、直感的です。
例として、「毎朝8時にコーヒーを飲む」という行動は具体的です。これは時間、行動、そして物(コーヒー)に関する明確な情報を提供しています。
抽象とは
抽象とは、具体的な事象から共通する要素や一般的な原則を取り出し、それを整理して理解することです。
抽象的な思考は、具体的な例をもとにして、それらの共通点を見つけ出し、一般化して他の状況にも適用できる知識を得ることを目的とします。
「人は習慣によって行動パターンが形成される」という考え方は抽象的です。この原則は、特定の個人や行動に限らず、広範な状況に適用可能な概念です。
具体と抽象の関係
具体と抽象は相補的な関係にあり、具体的な事象をもとに抽象的な概念を導き出し、その抽象的な概念を他の具体的な状況に応用することで、理解を深めることができます。
これによって、新しいアイデアを生み出したり、複雑な問題をより簡単に解決したりすることが可能になります。
具体と抽象の思考を行き来することで、物事を多面的に捉え、より効果的に問題に対処できるようになります。
トレーニングの進め方
この本では、具体と抽象の思考法を鍛えるための29のトレーニングが用意されています。それぞれのトレーニングは、以下の3つのステップに分かれています。
具体化のトレーニング
具体化のトレーニングでは、抽象的な概念やアイデアを具体的な事例や行動に変換する練習をします。これにより、曖昧な考えを明確にし、実行可能な形にする力を養います。
例: 「効率的な時間管理」という抽象的な概念を具体化するために、「毎朝、翌日のタスクリストを作成する」という具体的な行動を考え出します。これにより、時間管理という漠然としたテーマを、実際に行動に移せる形に変えることができます。
抽象化のトレーニング
抽象化のトレーニングでは、具体的な事例から共通の原則やパターンを見つけ出す練習をします。これにより、個別の経験を一般化し、他の状況に応用可能な知識を得る力を養います。
例: さまざまな成功体験を振り返り、それらに共通する要素を探します。「準備をしっかり行うことが成功の鍵である」という抽象的な原則を導き出し、他の場面で活用できる知識に変えます。
応用のトレーニング
応用のトレーニングでは、抽象的な原則をさまざまな具体的な状況に適用する練習をします。これにより、抽象的な知識を実践に移し、多様な問題に柔軟に対応する力を養います。
例: 「準備をしっかり行うことが成功の鍵である」という原則を、次回のプレゼンテーションに応用し、準備に時間をかけて計画を練ることで、より良い成果を目指します。
思考力向上の効果
この本を通じて具体と抽象の思考法を身につけると、以下のような効果が期待できます。
1.問題解決力の向上:異なる視点から問題を捉え、柔軟な解決策を見つけることができます。
2.コミュニケーション力の向上:抽象的な概念を具体的な例で説明することで、他者にわかりやすく伝える力が高まります。
3.創造力の向上:異なる分野の知識を結びつけ、新しいアイデアを生み出す力が強化されます。
まとめ
『具体⇄抽象トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』は、日常生活やビジネスでの思考力を高めるための実践的なガイドです。この本を読むことで、具体と抽象の思考法を習得し、より柔軟で創造的なアプローチが可能になります。日々のトレーニングを通じて、思考力を飛躍的にアップさせましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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